日商簿記検定3級講座 主任講師 土居 久豊
〔 解答:商業簿記(第1問〜第5問) 〕
〔 解説:商業簿記(第1問〜第5問) 〕
【 講 評 】
本試験お疲れ様でした。学習の成果は存分に発揮できましたでしょうか。
今回の試験は,第2問及び第4問の目新しい出題形式によって,一見では,やや難度が上昇していると感じられます。しかし,それ以外の問題の難度は低く,適切な学習を積まれた受験生にとっては,十分に合格点の得られる試験であったと思います。
以下,各設問の出題の特徴と講評を述べます。
■出題の特徴
〔第1問〕 本設問は,ここ数年の出題では最も難度が低く,基本的な学習ができていれば短時間で正答が得られる問題です。
〔第2問〕 本設問は,分記法から三分法への修正という新たな出題形式です。分記法を理解していなかった受講生も多く,戸惑われたものと思います。しかし,取引日付からの推定によって落ち着いて取り組むことで,部分点の取れる設問です。
〔第3問〕 本設問は,買掛金元帳(勘定式)の記入を求められる点に特徴が見られますが,解答に至るまでの問題量も比較的に少量で,易しい問題でした。落ち着いて解答に取り組むことで,高得点の得られる問題です。
〔第4問〕 本設問の解答には,収益費用の見越し・繰り延べについての知識が必要となります。再振替仕訳を理解していたか否かが重要な要素となります。
〔第5問〕 本設問は,収益費用の見越し・繰り延べに関して金額計算を行う必要も無く,短時間で高得点を得ることができる問題です。
■合格点をとるポイント
今回の本試験で合格点を得るために必要な各設問の得点の目安は,第1問で16点,第2問で5点,第3問で22点,第4問で5点,第5問で22点とします。また,合格率は,例年との比較から40%程度と予測します。
■アドバイス
近年,第2問や第4問に代表されるように,過去の出題形式のとらわれない設問が多く出題されるようになりました。
これらの設問に対処するためには,単に過去問の解法を覚えるのではなく,一つひとつの処理の意味を理解するといった丁寧な学習が不可欠です。多くの受験生にとって,日商簿記3級は2級や1級又は税理士や公認会計士へのファーストステップであると思います。ゆえに3級を受験にあたっての学習はその後の会計の学習に多くの影響を与えます。
よい結果は,正しい学習方法により得られるものです。検定試験が終わった今こそ,これまでの学習方法をしっかりと見つめ直し,更なる向上を図られることを期待いたします。
|
|