日商簿記検定3級講座 講 師 鯖江 悠平
〔解答〕 〔解説〕
【講評】
受験生の皆様、検定試験お疲れ様でした。全体的には平均的な内容であると思います。
各問の講評を以下で具体的に確認していきたいと思います。
■出題の特徴
〔第1問〕
仕訳に関する問題でした。文章を読み、落ち着いて考えれば完答もできたのではないかと思います。
〔第2問〕
固定資産に関連する総勘定元帳の推定に関する問題でした。取得日及び期間をしっかり確認できたかどうかがこの問題でのポイントになると思います。
〔第3問〕
合計試算表の作成に関する問題でした。本問は、現金、普通預金、当座預金を使い分けているため、この3つの使い分けをできたかがポイントであると思います。
〔第4問〕
伝票に関する問題でした。仕訳日計表は合計試算表の一種であるということを理解できていたかどうかがポイントであると思います。
〔第5問〕
財務諸表の作成に関する問題でした。最近では頻繁に出題されており、内容としても平均的な内容であるため、ケアレスミスなく解答できたかがポイントであると思います。
■各設問の合格点の目安
今回の本試験で合格点を得るためには、第1問で12点(3問)以上、第2問で4点以上、第3問で24点以上、第4問で6点以上、第5問で24点以上取る必要があると思われます。
■アドバイス
3級の試験は、内容は難しいところは少ないため、いかに早く・正確に会計処理を行うことができるかが合否の分かれ目になると思います。また、試験に合格することだけを考えれば、第3問は仕訳を切って答案を作成すれば合格点を採ることは可能だと思います。しかし、複式簿記は本来、勘定の学問であることを忘れてはいけません。そのため、仕訳だけではなく、勘定記入までしっかり行い、解答を作成していただければ複式簿記の勘定の構造や体系がより分かると思います。参考までに第3問の解説は勘定で作成していますので、今後の学習にいかしていただければ幸いです。
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