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第141回 日商簿記検定試験

『講評・模範解答(予想配点箇所を含む)・解説』

1級】 【2級】 【3級

「本講評・模範解答(予想配点箇所を含む)・解説は、東京CPA会計学院・CPAビジネスゼミナールの講師陣並びにスタッフが作成したものであり、模範解答並びに予測配点箇所について、日本商工会議所における実際の解答並びに配点箇所との整合性を当校は何ら保証致しかねます。」

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1級

 商業簿記
日商簿記検定1級講座 商業簿記 講 師 山内 樹


解答〕 〔解説

【講評】
 受験生のみなさんお疲れ様でした。
 商業簿記は、決算整理後残高試算表を作成する総合問題でした。会計学と合わせると比較的ボリューム感はあったと思います。問題文をしっかり読み少し考えなければいけない事項や過去にも出題されたものをさらに発展させた事項とバランスがとれた内容でした。

■出題の特徴
 貸付金の財務構成要素アプローチに基づくキャッシュの流入と回収業務資産への分解は過去にも出題されましたが、金融資産の消滅に伴って新たに発生した金融資産及び負債の取扱いや商品売買に係る原価率の算定等は、容易に解答を導きだすことは困難だったと思われます。
 それ以外の整理事項等は、基本に忠実に処理をして頂ければ解答を作れたのではないでしょうか。

■今後の学習方法
 最近の傾向を見ると、商業簿記の出題される範囲は細かくなってきています。
 しかし、その細部(枝)に捉われ過ぎて全体(幹や根)がぼんやりしてしまうと、どうしてもその場限りの暗記に頼らざるをえません。いつも全体をしっかり捉えながら個別の知識を正確にインプットし、問題を通じてアウトプットをして頂ければと思います。


 会計学
日商簿記検定1級講座 会計学 講 師 鯖江 悠平


解答〕 〔解説

【講評】
 検定試験お疲れさまでした。
 今回の問題も、基本的なところから細かいところの会計処理まで幅広く問われているような気がします。

■出題の特徴
問1
 新しい形式での出題でした。計算問題および財務諸表の表示等について、しっかり理解できていれば解答はできたと思います。

問2
 その他有価証券の売却と包括利益の関係をベースにしつつ、発展的な内容として連結会計を絡めた問題でした。
 (1)〜(3)までは容易に解答できたと思いますが、(4)および(5)については、細かい処理を問われているため、解答できなくても問題ないと思います。

問3
 連結損益計算書の作成に関する問題でした。初めての出題となる評価差額の実現を除いては、基本的な内容が問われているため、しっかり解答して欲しいと思います。

■アドバイス
 最近の会計学は、基本的な内容を問いつつ、それらに関連する細かい項目まで問うているように感じます。
 今後も今回の検定試験のように組織再編絡みの問題について、細かい項目の出題が予想されます。
 そのような問題にも、基本的な内容からの出題がされるため、いかに基本的な項目を正確に解答することができるかが合否の分かれ目になると思います。


 工業簿記
日商簿記検定1級講座 工業簿記 講 師 松葉 崇史


解答〕 〔解説

【講評】
 検定試験お疲れ様でした。
 今回の工業簿記は、費目別原価計算の分類、集計を中心とした出題でした。
 費目の分類は製造原価の算定の根底となる論点です。資料の多さに圧倒されがちですが、確実に解答できる箇所を拾い、部門別原価計算の理論で部分点を取れば合格ラインに達するのではないでしょうか。

■出題の特徴
第1問
問1
 費目別から集計される各勘定の金額を問うています。同様の勘定科目でも、どこで消費されているのかによって、製造原価に含まれるか否かが変わってきます。記載内容に注意しながら、解答してください。

問2
 外注加工賃の無償支給について問うています。無償支給の場合、部品原価として処理する場合と直接経費処理する場合がありますが、搬入後直ちに製造工程に投入する場合は、直接経費処理として解答してください。

第2問
 補助部門費の配賦計算に関する理論について問うています。なぜ、補助部門費の実際配賦と予定配賦が選択適用なのか、変動費と固定費を別々に配賦するメリットは何なのかを理解できていれば、確実に解答できたと思われます。

■アドバイス
 費目別原価計算の分類を全般的に問われています。頭に知識が入っているか否かもそうですが、そもそも原価計算を何の目的で行うかが理解できていれば、十分解答につなげられたのではないでしょうか。
 第2問の理論もそうですが、ある程度計算ができるようになったら、その計算を行なう理由について一つ一つ整理することにより、簿記の学びがより一層深くなり、簿記の力を高めることができるのではないでしょうか。


 原価計算
日商簿記検定1級講座 原価計算 講 師 緒方 将大


解答〕 〔解説

【講評】
 検定試験お疲れさまでした。
 今回の原価計算は、基本的な短期意思決定の問題が中心となりました。
 日頃の学習の成果を素直に発揮できる問題であったかと思います。
 高得点が望める反面、失点すると他の受験生に大いに引き離される可能性があるため、こういった基本的な問題が出題された場合、より落ちついてケアレスミスを防ぐことが大事です。

■出題の特徴
第1問
 損益分岐点分析を中心に展開された問題です。製品ごとの貢献利益を計算し、いかに適切に計算できたかが鍵となるでしょう。また、C製品を販売する場合は追加で個別固定費がかかる点に留意してください。
 問題に解き方がそのまま書いてあるような出題の仕方ですので、落ち着いて解くことができたならば、完答に近い結果となっているはずです。

第2問
 事業部の業績評価指標に関する問題です。新規プロジェクトを採用した場合の事業部長の行動について、ふたつの業績評価指標を用いていずれが望ましいかを問うています。日頃から理解中心の学びをされている方にとっては単純明快な問題だったでしょう。

■アドバイス
 今回の原価計算は基本的な問題です。
 ただし、解き方ばかり追い続けていくようなパターン的な学習をされていた方は、第1問の問6や第2問が難問に感じられたかもしれません。
 合格するためにもそうですが、何よりも社会で自分の実力を発揮するために、計算手順を覚えるのではなく、個々の論点の理解を怠らず、常に考える姿勢で日ごろの学習を追及するようにしていただきたいと思います。


 

2級

日商簿記検定2級講座 講 師 商業簿記:杉山 亜夢里
工業簿記:緒方 将大


〔解答: 商業簿記(第1問〜第3問)工業簿記(第4問〜第5問)
〔解説: 商業簿記(第1問〜第3問)工業簿記(第4問〜第5問)

【講評】
 商業簿記は、過去に類を見ないような出題があり、やや得点しづらい問題でした。
 工業簿記は、比較的単純な論点で複雑な計算もないため、基本的な事項を日ごろから学習できていれば満点を狙える問題でした。

■出題の特徴
〔第1問〕
 仕訳問題は、増設工事に係る共通工事費の按分や仕入割戻の純額での支払いなど、過去に見られないような出題がありましたので、やや得点しづらいかと思われます。

〔第2問〕
 有価証券に関する問題です。売買の回数や端数利息が多く、売買目的・満期保有目的とケースごとに計算しなければならないことや、総勘定元帳の記入の仕方など広範囲にわたる出題の仕方のため、得点することが難しい問題です。

〔第3問〕
 精算表の作成問題です。第1問や第2問が難しい反面、対称的に第3問は基本的な論点の出題となりました。完答が望ましいです。

〔第4問〕
 本社工場会計に関する問題ですが、本社との取引が少ないため、本社工場会計がよく分かっていない人でも半分以上は解答できたのではないでしょうか。

〔第5問〕
 CVP分析に関する問題です。単純な問題ですが、問3や問5などは、率直に出題するのではなく、CVP分析の考え方を理解した上で、その応用が利くかを問うている感じがします。

■各設問の合格点の目安
 今回の本試験で合格点を得るためには、第1問で12点(3問)以上、第2問で12点以上、第3問で16点以上、第4問で20点、第5問で12点以上取る必要があると思われます。

■アドバイス
 商業簿記については、過去の問題に加え、新しい出題の仕方が増えてきているため、過去問題を単純に繰り返し解くだけでは合格は難しいと思われます。日頃からどのようにしてその処理が行われているかを考えながら学習することが必要です。
 工業簿記については、今回も、基本的な問題でした。過去問題を何度も繰り返しパターンで解けば、完答できるようにはなると思います。しかし、それでは実務上必要な損益分岐点の考え方や社会に出て必要な本物の力も身に付きません。2級の工業簿記は内容的にはさほど難しくはありませんので、ひとつひとつの論点を確実に理解されることをおすすめします。

 

3級

日商簿記検定3級講座 講 師 鯖江 悠平


解答〕 〔解説

【講評】
 受験生の皆様、検定試験お疲れ様でした。全体的に平均的な内容であると思います。
 各問の講評を、以下で具体的に確認していきたいと思います。

■出題の特徴
〔第1問〕
 仕訳に関する問題でした。仕訳については、基本的な内容ですが、販売目的の車両について、解答できなかった方がいらっしゃるのではないでしょうか。

〔第2問〕
 当座預金と当座借越に関する出題です。基本的な勘定記入を問う問題であるため、完答したい問題です。

〔第3問〕
 残高試算表を作成する問題でした。試算表の作成は集計力を問われるため正確かつ、迅速に処理する必要があります。内容的には難しいところはないため、ケアレスミスをいかに少なくできたかがポイントだと思います。

〔第4問〕
 文章を読み適切な語句を答える問題でした。解答できる箇所をしっかり解答できていればよいかと思います。

〔第5問〕
 財務諸表の作成に関する問題でした。決算整理前残高試算表を自分で作成できた方は、完答できる問題であると思います。

■各設問の合格点の目安
 今回の本試験で合格点を得るためには、第1問で12点以上、第2問で6点以上、第3問で24点以上、第4問で6点以上、第5問で24点以上取る必要があると思われます。

■アドバイス
 日商簿記検定3級の試験は、過去問さえ解いていれば十分合格点が狙える試験です。
 検定試験に受かるだけではなく、日商簿記検定3級の学びを通して、実践の場で活用することができる簿記会計のスキルを身につけましょう。
 そのためには、結果だけにこだわらず、結果にいたるプロセスを重視することが大切になります。

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